以前、半年以上かけて、
ジョージ・オーウェルの小説「1984」を英語で読破した記事を書きました。
(こちらの記事です。)
それ以来、英語読書の楽しさに
目覚めてしまった私は、次は何を読もうかと色々探していました。
そして、見つけたのが「Holes」です。
「HOLES」は、ルイス・サッカーの小説です。
1998年に初版が出版され、
同年の全米図書賞児童文学部門、1999年にはニューベリー賞を受賞しています。
(2003年には映画化もされています。)
(wikipediaより引用)
この度、無事に読破したので、
英語学習者のみなさんにとって気になるであろう難易度や、面白さ、おすすめ度などをレポートしてみます。
なお、これから読まれる方に向けての記事ですので、ネタバレ/あらすじは一切なしで書きますね。
英語多読入門の定番&名作「Holes」の難易度とおすすめ度と感想。
まずは、気になる難易度からレポートします。
「Holes」の難易度は、比較的低めです。
私は、ジョージ・オーウェルの「1984」を読破するのに半年以上かかりました。
最終的に、大きな達成感を
得られたものの、次の1冊は、
もっと短期間で読み終える事ができるものにしたいと思いました。
「Holes」は、寝る前に
30分から40分ほど読書して、
だいたい2週間くらいで読み終える事ができました。
仕事などの都合で
どうしても読む事が出来ない日もあったので、実質10日位で読破しました。
230ページ以上あるのですが、
前述の「1984」に比べると、行間が大きく・笑
したがって、詰め込まれている単語数/文字数も少なかったです。
そろそろ洋書読書に挑戦したいという方のデビュー戦にちょうど良いレベル。
文章もかなり平易で、
私の場合は、単語も1ページで2、3個調べる程度で読む事ができました。
キンドルで読んだので、
知らない単語は、指でタッチしてやれば訳をすぐに知る事ができました。
1ページ2,3個調べる位だと、
ほとんどストレスなく読み進める事ができます。
多分、高校卒業程度の英語力があれば
問題なく、読み進める事ができる程度の難易度かなと思います。
中学卒業程度の学力でも、
すこし粘り強く、単語を拾っていけば大丈夫なレベルという気もします。
どうしてもわからない文章は、分からないままで先に進んでいけばOKという事です。
風景や状況などを
想像して思い浮かべやすい小説なので、
少々わからない所があっても、問題なく大きな意味や話の流れは分かると思います。
どうにも話の流れが
わからなくなってしまった場合には
一度分かる部分まで戻ってもう一度読んでみましょう。
それでも、また分からなくなって
しまった場合は、一旦、この本の読書は中止して、さらにもう少し優しい本を何冊か読んでから戻って来るのがベストです。
「Holes」英語読書のおすすめ度は、文句なしに星5つです!
小説「HOLES」のおすすめ度ですが、
文句なしに「星5つ」です!
情景がイメージしやすく、比較的早く、物語の中に入っていける。
ネタバレを避けるため、
書きませんが、小説のメインとなる舞台は、アメリカの非常に特徴的な地域です。
頭の中で、想像の景色を思い浮かべやすいのがこの小説の大きな特徴の1つです。
どんな小説でも、
物語の冒頭から、ストーリーが展開し始めるまでは、なかなか物語に入っていく事、没頭する事は難しいですよね。
当然、「Holes」も
冒頭から、しばらくの間は、我慢して読み進める部分も必要です。
特に、前半部分で、
いくつかのショートストーリーというか、違う場面が交互に出て来たりするのですが、その辺りが一番しんどい箇所かもしれません。
この部分は、小説のクライマックスの伏線として、重要なパートなのですが、読者が完全に話に入り込む前に来るので、ちょっと辛抱して読み進めてみましょう。
すると、後半、見事に話がつながって、伏線が回収されて行きます。
ただ、主人公のメインストーリー以外の
ところが少しちんぷんかんぷんになってしまったとしても、そのまま読み進めていけば大丈夫だと、私は思います。
後半、物語が大きく動いてくれば、
すっと物語に入っていけますし、先が気になり時間を忘れて読み進める経験ができるくらい面白いです。
また、比較的簡単な英語で
書かれているとは言え、200ページ以上ありますので、読み終えた後の達成感は十分に味わう事ができます。
初めて、本格的な洋書(英語)読書に
チャレンジするにはうってつけの1冊です。
「HOLES」を読み終えた感想(ネタバレなし)
感想というか、読後感が非常に良い作品でした。
私が、生まれて初めて
英語で読んだ「1984」は、読み終えた後、「どーん。」と胸につかえるモヤモヤがしばらく残り、
家族に、「なんか嫌なことでもあったの?」
と、心配されるくらい、読後に重たい気持ちになりました。
しかし、「Holes」は全くそういう事もなく、
とても清々しい(すがすがしい)読後感を味わえました。
中盤以降、話が動き出すと、
「この先どうなっちゃうの?」
とページをめくる手が止まらなくなります。
先の読めない展開、スリリングな面白さが満載です。
前半部分で展開された伏線も
後半、見事に回収されます。
「Holes」は、アメリカでは、
小学校高学年の子が読む本として定番となっており、
amazon(USA)の
セールスランキングに長年ランクインし続けているロングセラーです。
じつは、アメリカでは、ディズニーが映画化もしています。
(日本では残念ながら劇場未公開でした。)
わざわざ、ディズニーが映画するほどです。
ストーリーの面白さは折り紙つきと言ってよいかと思います。
読書の楽しさとともに、ついでに英語力も上がっていたという嬉しいオマケも付いて来る、一粒で2度美味しい一冊です。
英語読書に挑戦したい方、
本が好きな方は、ぜひ一度手にとってみて下さい!
なお、Amazonのページを見ると写真の本は2巻中の1巻目と表記されていますが、1冊でちゃんと完結します。
2巻目は「HOLES」のスピンオフ作品で独立した物語です。こちらもすごく面白いらしく、評価が高いです。私も機を見て挑戦したいと思います!
以上、今回は、「HOLES」を紹介しました。
また、面白い本を見つけたら
随時紹介して行きます。
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